恋愛したくない話。
昨今の日本、いえ、ほかの国でもそうなのかもしれません。
CDランキングを見ても、映画ランキングを見ても 恋愛 という言葉が目に入るかと思います。
わたし自身、恋愛をしたことがありますし、口が割と硬かったり、お人好しだということを利用され、恋愛相談を受けることが多かったです。
そんななか、恋愛とはなんぞやと。考えるのであります。君らは好き同士で付き合ったのに、なぜ不満が残るんだと。
恋愛とは生物学的(?)に言ってしまえば、生殖活動への過程なのでしょう。そのことを揶揄してかは分かりませんが『ゴキブリも恋愛をする』と聞くことがあります。
その種を絶やさないために、あるいは自分の子孫を残すために、生物は性行為をします。
人間以外の生物がどのような気持ちで交尾して子孫を残すかは知りませんが、人間はその性行為までの間に、様々な葛藤を繰り広げますよね。
出会いからはじまり、連絡先を知り、お互いを知って、仲良くなるうちに相手のことを『好き』だと気がつく。そして交際し、やがて結婚する。大体の人はここでようやく子供を授かるでしょう。
随分遠回りですね。
子孫を残すという本能に対して、人間はいくらか無駄な手順を踏んでいるように見えます。もうセックスしちまえよ~(笑)って感じですが、そうもいきません。
誰しも、恋に恋し、恋に視界を奪われ、甘いなあ。なんて思ったことがあるはずだし、案外あれって気持ちいいんですよね。
好きな人の目の前で気を引こうとしてしまったり。恋人と手をつないで帰る通学路なんて、眩しいものです。
――多分、子孫を残すまでの過程が、子孫を残すための行為よりも、気持ちよくなってしまったのでしょうね。だから悩むし、喧嘩もする。よりよいものにしたいですもの。
ぜひ、今青春を謳歌し、恋愛をしている人がいたら「世の中には初めてできた恋人がヤリ○ンで浮気され、傷ついたところに現れた優しい人を好いたら理不尽すぎる理由で振られ、告白されたのでOKしてみたら知らん女に『ちょっと、私の男に手を出さないでくれる?』と言われ、今では恋人もできずバイトをしている人間もいる」ということを忘れないでください。
そういえば、恋愛相談で一番多かったのは「倦怠期である」というのが多かったと思います。
恋は盲目といいますので、相手のダメな部分が見えにくいです。試しに、恋人ができて間もない人に「相手のドコが好き?」と尋ねてみてください。「全部♥」と答えます。
しかし、何ヶ月が経つと、熱が落ち着き、相手の見えなかった部分が見えてきます。そういやこいつ、連絡多いな。とか
色々あると思いますが、これこそが倦怠期なのではとわたしは思います。
ここを力強く乗り越えてこそ、本当な愛だと思います、がんばって。
愛は真心、恋は下心といいますからね。
間違ってもほかの異性に目移りしてはいけません。
目移りするようなら、さっさと今の相手と別れるべきです。
……こんな言葉があります。
『もしもふたりの女の子を同時に好きになったら二人目を選べ
なぜなら、もしも一人目の子を本当に愛していたら二人目の子は
好きになんてならないはずなんだから』――ジョニー・デップ
次にこんな言葉もあります。
『画面の中の恋人が来てくれないのは当たり前だ。
画面の中の恋人も、私たちが来るのをまっているのだからな』――美星
~完~