天啓観測

Hi zombies!

世界はあれのやつをする。

 哲学は宗教であり、宗教は哲学である。完全な正解です。どちらかを否定したままどちらかを肯定することはできません。

 

 

 生きるとは何か、人生とは何か、私とは何か、地球とは何か、つまり問題とは何か、を突き詰めていった結果生まれたのが宗教ならやはり宗教は哲学です。

 

 

 神は死んだと言ったニーチェの哲学でさえ宗教だし、優生思想を説いたユダヤ教さえ哲学。そもそも宗教=神を信じること、というのがある意味曲解なのであって(もちろん本来の意味的には間違いではない)、神という存在に自分の生の意味を託すというのは果てしなく哲学と一緒で、そうであるなら哲学もまた宗教。イコールなのです。

 

 

 哲学=宗教というのが真理だとすれば、例えば19~20世紀に蔓延ったマルクス主義もそれであって、あの時代はマルクス主義という宗教の時代だったわけです。

 

 

 私が『永劫回帰--世界は何度でも全く同じことを繰り返す--という突拍子もない思想』を信じることと、誰かが『世界を作ったのは神である』という思想を信じることは生き方の差であって宗教的な対立に変わりありません。お互いが異教徒なのです。

 

 

 それらの思想はやはり突拍子もない理屈ではありますが、それに気づいたからと言ってどうこうということはありません。

 

 

「誠実であれ、嘘を言うな」と言われてきたキリスト教徒が「神がいる」という“嘘”に気がついてしまったからと言って、その信仰が変わる訳ではありません。それは生き方であって、神の存在証明は必要ないのです。

 

 

 それと同じように、まさか世界が同じことを繰り返す、だなんて本気で思っていなくても、永劫回帰の思想を取り入れて生活に反映させることはできるのです。