天啓観測

Hi zombies!

幸福を犯す

「生まれた時点で幸せじゃん。しかも日本だよ。どんな親のところに生まれたって、こうやってスマホとかもあるし、インターネットもある。アフリカの人たちなんて、お風呂なんか入れないし、トイレだって2000人で共用してるんだよ」 これを知人に言われたが、…

50億ドル誘拐事件

「ちょうど2000ドル足りないんだ」 ジョナサンが言うと、ボブは走らせていたペンを止めて、彼を振り返った。「なにがさ」 「学費だよ! 今度の9月に支払いがあるのに」 「親は頼れないのかい」 「この前の仕送りを、ぜんぶカジノに使っちまった」 ボブは深い…

小学生時代に経験した母親の不倫と転校

・母親の不貞はある日突然始まった。いや、あるいは私がそれと知らないうちに、すでに始まっていた。母親がそれでもまだ母親であれたのは、私を捨てて夜逃げしなかったからだ。そこだけはまだましだった。母親は、私のことを異常なほど愛している。特に当時…

ベッドの下に人がいる

こんにちは、美星と申します。学生で、普段は塾や書店で働いており、趣味でブログを書いています。今日は、私が体験した少し奇妙な話を、ここに記そうと思います。 中学生くらいの頃から慢性的な不眠を抱えていて、寝付けない日は平気で朝を迎えてしまいます…

My Magic!のあとがきみたいなものとあらゆる所感

・My Magic!の完結記念にその話をしよう。菜月はこちらに気が付いたから、あの作品の後ろに私の言葉があったら変だろうと思って、恒例にしていた後書きを書かなかった。ので、ここでその代わりにしたいと思います。とりわけてネタバレはしないので、まだ追い…

みんながウィル・スミスを話題にしなくなって何日経った?

ウィル・スミスの平手打ちが私たちに圧倒的な問題提起を爆発させたのは、ひとえに「知的な暴力に対する原始的暴力」が許されるかどうか、という点にあり、そしてやはりこれについて答えが出せないから、ということにある。 答えが明瞭な事件に対して、人は語…

ゴキブリ連盟 SS

『ゴキブリ連盟』というのが私たち四人のグループ名だった。週に一度集まって、いちばん大きいゴキブリをつらまえて来た人の勝ちである。 ある日、Sが親指程度の大きさしかない真っ黒なのを見つけてきた。他の三人のに比べれば全長は半分未満しかなかったし…

産んだら一生後悔しろ

子供を産んで大人になるとするならば、私はすべての子供の味方で、すべての大人の敵である。 場合によっては八十歳の子供もいるだろうけれど、私はそれの味方です。そして十四歳の大人の敵です。 聞くところによれば、母親には私の前に、一度妊娠の経験があ…

原神、男キャラえっち度tier表について

原神は断じてえっちなゲームではありません。健全かつ重厚なストーリー、深掘りされたキャラクター設定と、洗練されたファンタジーゲームであり、自由なオープンワールドゲームである奥深い全年齢用きらきらゲームです。 【フォロワー突破記念イラスト】旅人…

愛!

雨の日に落ちていたから拾ったの砂金を集める最初からゆめとしりせば一緒に死にましょう霊柩車で永遠のドライブを、高温の紅茶を道端の花に微笑むとか、そういう可愛いことをしにいきませんか、週末滅相もない!晴れたからコンビニに傘を忘れてきた晴れたの…

原神どハマり記録 オープンワールドが苦手編

そもそもなぜ私が原神をやる気になったかといえば、それらひとえに胡桃(ふーたお)というどちゃどちゃに最高キュートのキャラクターに出会ってしまったらである。【原神公式サイトキャラ紹介更新】璃月港・「往生堂」七十七代目堂主「胡桃(フータオ)」(CV…

優しくって、親切である、人のためのバイブル

もし、あなたが、優しくて、親切である、ということを、自覚していて、あまつさえそれをアイデンティティとして「プラス」に捉えているのだとしたら、それは、徹底してそうあるか、徹底してそれをやめるか、のどちらかに進むしかない。優しさは他者に対する…

眼精疲労対策

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美星芸術論Ⅰ 退廃概略

私が芸術において意識しているのは常にその芸術が頂点ではなくどん底を目指しているような退廃的世界観であって、私の書く文章は常にそこを目的としている節がある。しかしどのようにして退廃が行われるかというと難しい。退廃は、進歩なしでは始まらないわ…

色は匂へど散りぬるを

青、青、青、青、青、色、い。い、ろ、は、に、ほ、へ、と、ち、り、ぬ、る、を。を、を、を、と、が、す、る。音がする。鉄の甲板に鉄の棒を叩き付けた音とそれでひび割れる私の腕の中の衝動。衝撃、衝撃、衝撃をください。わ、か、よ、た、れ、そ、つ、ね…

【悲報】謎の病気になる

いつも通り寝るべき時間に睡眠薬を飲んで、四時間くらい寝たあと……そう、私が並々ならぬ吐き気にねっとりと起こされ見た時計は5時を差していた……。「これは吐く、吐ける」というのを長年のストレス生活と酒豪により身体で覚えていた。私は、堪えるのも待たず…

ツイートにしておくにはもったいないツイートを集めぽよ 4

「人はそんなに人のことを見ていないのだから、他人の視線など気にするなという言説にはいくつか意見があるけれども、というのも「私は人をよく見ている」し、「なぜ見ていないのか、もっとよく見ろ」と思うからである。」 「自己嫌悪とナルシシズムの同居、…

ゾンビ批判 1

あいつもこいつも、「ゾンビにしては」良かった。この「ゾンビにしては」というのを大切に抱いているべきである。 私があなたたちをゾンビだと思うのと同じで、あなたたちも私をゾンビとして見てくれればと思うのだけれど、厄介な期待を授けられているのはど…

Hi zombies~! 対訳 ごきげんようゾンビども

1 まあまあ、ゾンビにしては私を楽しませてくれた。それこそが私の無期待、非信頼、無愛情の宗教だ。2 職場が8階にあると飛び降りたい時に便利だから好きだ。3 早く両親に死んでみて欲しい。そのとき私がどう感じるのか知りたいから。悲しいかね、それとも………

Hi zombies~!

1 Well, Well, you entertained me for a kind of zombie. That is the religion, my unexpectations, my untrust, my unloved.2 I love my workplace where placed eighth floor, it is so convenient for me when to want to fall down there.3 I want my …

これからも私は私の小説を愛し続ける

小説は単にその瞬間のために書く、ということである。その瞬間が最もよい瞬間になるために、文字数がどれくらい必要なのか、そしてその瞬間のために必要なシーンにまた「その瞬間」があるか、というところで長編か短編かが決まる。思い付いた瞬間に、ああこ…

このブログは4周年を迎えます。読者の皆にラブレター

このブログもついに4周年というわけです。言葉は有象無象、文字も腐るほどあります。それを読める形にするのが私の作業であって、なんの疑いも苦労もなくやってきました。 自分のために書いてきたものですが、4年もやっていると人に読んでもらえて評価してい…

恋愛シミュレーションゲーム・美星編攻略wiki

case 1 「わー、重いな……しかし」(美星が荷物を重そうにしているな……) 持ってあげますか?はい← いいえ「あ、うん、いや、自分で持つけど」(失敗だ……)【情報】 美星は舐められるのが嫌いです。荷物を持ってあげる程度で好感を得ようとするのはやめましょう。…

ツイートにしておくにはあれ 3

「思い出を無理やり破壊するくらいしか感情を切り捨てる手段はない。手紙を燃やして、手紙を燃やして、手紙を燃やす。」 「もはや誰も愛さないという博愛、もはや誰にも期待しないという隣人愛、どう還元したってみんなゾンビであるし」 「眠り得ないし、食…

愚かにも自分が自分で作り上げてしまった自分自身の偶像。人当たりの良さ、愛嬌、疲れ知らずの働きぶり、知性。楽しそう、悩みがなさそう、優しい、人のことが好き。仕事の早さ、要領の良さ、誰にも叱られない、誰のことも怒らない。おもしろい、人に好かれ…

音楽でイくってどういうことだよ

音楽的オーガズムを説明するのはなかなか厳しい。仲のいい友人にはよく話すが、あまり理解されたことは無い。気持ちいい音楽は確かに存在するけれど、それで性的な気持ち良さを経験するってどゆこと???ということだと思う。一応断っておくが、私は性的な…

私と実家の犬と猫、あと亀。

実家には犬が二匹と猫が三匹いる。子どもは私を含めて五人いるので、低所得層のくせにこういうことをする両親の浅ましさを分かってくれるだろうかという話はどうでもよく、今日はなんとなく動物と私の関わり合いについて書きたい。 犬は二匹とも大層私にびび…

改稿版「少しずつ死んでいく」

「おねがい……まだ、まだ。あと一日だけ。明日だけでいいから……」 「みんなそう言うんだよ。でも、この世には決め事ってのがあってネ。記憶の準備も大変なんだヨ」 「おねがい……おねがい……」 「はァ……」 何も見えない真っ暗闇の中で、私はただ喘ぐように懇願…

生誕の災厄 所感

シオランの本はずっと欲しくて、なににしようかと迷っていたのですが、とりあえず「カイエ」は買えそうになかったし、自分の誕生日に「反出生の本」を買って、親も見てるインスタグラムのストーリーに貼ったらおもろいかなと思って「生誕の災厄」にしました…

青い髪の女を集めよ

王は仰せられた。「髪の青い女を集めろ」。臣下は逆らうすべもなく、にべもなしに従った。王は自身の赤い髪が大層嫌いでいらしたが、まずは誰もそこに理由があるなどと思いもしなかった。 数奇な勅命はその執行に難を要したが、仕事の早い部下たちは国のあり…