天啓観測

Hi zombies!

2021-01-01から1年間の記事一覧

例えば夢

睡眠薬を握り締めて橋の上に行く夢を見た。たぶん普通に飛び降りるより、朦朧としたまま落ちて衰弱するみたいに死ねて楽に違いないと、前々から私が計画している方法だから、夢に反映されたのだろう。死ぬ間際の夢の中で私が留まったのは、河川敷に猫の姿が…

修正共産主義の挫折とコペルニクス的転回

私は近い将来、AIが人間の労働を肩代わりし、職を失った人々が政府の援助を受け、一種の共産主義社会が訪れた上で、労働がある種の趣味と贅沢と化す修正共産主義社会が成立するのだとかんがえていたけれど、どうも見込みが甘かったらしい。というのも、この…

ツイートにしておくにはもったいない美星のツイートたち

「仮に自分が精神的な病を抱えていたとしたら、死にたくないという意識だけのためにそれを治したくはない。」 「薬で私のすべてが良くなったらどうしようと思っていたけど、薬では私のすべては良くならなかった。物質では抑えきれない哲学と衝動が存在してい…

エミネムの尖った選曲

エミネムのどの曲がいいなんか無限に言われてる。無限に言われている曲がある。言われてない尖った曲を選曲する。多分日本人が気にいるのもこういうのよ。 暇な時に聞いてみてください。こうしてみると本当にRECOVERY以降聞いてないな youtu.be youtu.be you…

祖父母からの小遣い

祖父母の家は二階建てで部屋数がかなり多かったが、そのどこの部屋を漁っても一円玉が転がり出てくるので、幼少期の趣味といえばその家で一円玉探しをすることだった。とある日には一円玉だけで二百円になったことがあって、私はたいそう喜んだし、祖父母も…

親は別になんもよくない

おおかた美星が珍しくこっちに来たぞという感で読まれたんだろうけれど、あれが私の本質で、普段は結局斜に構えているだけだと思われるのは全く本意ではありません。 全く本意でないのにも関わらず、これは二つくらい前の記事に書いたことではあるけれど、大…

逆に、親のよかったところはないか。

親をディスるムーブが流行ってる時、私はみんなの代わりに親という存在をディスる必要がないので、褒めます。親とは基本的に実の母親のことである。実の父親や義父のことは全く考えたくないので無視しておきます。・話が聞ける。私にも引き継がれたスキルと…

挨拶をします、こんにちは

口当たりのよいこと、というか、普遍的な快・不快の観念をあえて言語化して、これはこうでございますよねと皆さまの前に提示すると、ある程度の共感とか評価を頂くところではあるけれど、少し翻して誰にでも当てはまるような批判をすると、ぴたっとその波が…

究極の被害妄想。世界は加害している。

「お前なんか生まなければ良かった」と言われる方がよっぽど救われる。私が生きながらえていることを母親がどうやら喜んでいるらしいというのが嘆かわしい。私の数年前に堕ろした子供と同じ末路を与えてさえくれれば、生きる活力なんかに、盲目にされなくて…

隙有自語

私の大学は小中高とそこそこ真面目にやってきた人なら入れる程度の大学と言われている程度の大学であり、誰でも名前は知ってるが別に両手を振って褒められるような大学でもないし、貶されるような大学でもない。法学部でありさえすれば一目置かれても良いか…

社会の子育て

そういった問いに、支離滅裂なく十分な解答を待つということはなにより素晴らしいことだとは思うが、子供に環境問題やジェンダー問題について考えさせることにどのくらい意味があるだろうと考えませんか。なにしろ、試験問題に「差別について考えましょう」…

音楽は人間が知覚しうる唯一の死である。

音楽が意味を成す瞬間。「あ」と書いてある紙を意識する。その紙それ自体に意味は生まれただろうか。これと同様に、ただ五線譜に丸を書き入れただけでは音に意味は発生しない。音に意味が乗った瞬間のことを音楽化というのである。 「あ」と「い」が書かれた…

ゾンビパンデミック世界に取り残され唯一の人類として配信するyoutuber

「Hi zombies~ ねえ聞いて! 今日イトーヨーカドーに物資を調達しに行く道中で、五体のゾンビに襲われて! いやそれで命からがら退治してきたのよ笑 いや~さすがに五体同時に出てきた時はさすがにああ終わったな、これで私もゾンビーズか、なんて思ったんで…

一年半でやっと掴んだダイエットのコツ

・1.2倍の運動と0.8倍の食事 モデル体型になろうとしてるなら知らんが、単に体重を戻したいとか、太ってる状態から脱したいというのなら、この原則を守るだけで良いと思う。 理由は色々あるけど、とにかく食事制限一辺倒、運動一辺倒ではろくな結果にならな…

塾のJCが辞めた……

塾の先生になって初めて担任として付くことになった時にはまだ小学四年生だった女の子の生徒が、立派に受験をやり遂げて中学一年生になり、不安だった英語もテストで好スタートを切れたので、一旦お世話になりましたと巣立っていったのが、私には嬉しさひと…

丁寧な暮らし

1 ありとあらゆる思想家が音楽について格別の依存を抱いているのは、断続的な思考を連続的に繰り返すというその習性から必要とせざるを得ない避暑地だからでしょう。2 どうせ誰にも理解されない。良かった、あなたの勝ちです。認識の上の勝者。3 自分以外を…

彼岸より

1. 失えば失ったことすら忘れている。常ではないか。何が最善かといえば、失うことである。歓びへの吸着がより強くなるのであれば、失った甲斐があるというもの。 2. 砂浜の先に夜空がある。漆黒の夜空に青紫の星雲、散りばめられた白い雪。上を見上げるとさ…

音楽家の街 SS(ショートショート)

神社の脇に生えるなにかしらの広葉樹は、学校目前の歩道橋を歩くと高いところにあるその葉を手に取ることができるので、通学時にも下校時にもみな何か目的があるわけではないがそれをもぎっていって、手遊びをして放るというのがしばしばされていた。これも…

自己啓発本おすすめランキング10

思想書を自己啓発本と勘違いしてしまう青少年諸君のために言わなければならないのは、思想書はけしてそのためのものではないという単純な事実である。 いたく抑圧された精神、思考、信条、哲学、とりわけ誰にも伝わるはずのない、乳飲み子以来積み重ねてきた…

正当化のこと

思想信条と行動がぶつかる時は、行動の前に思想信条の方を極限まで疑った方がよい。とはいえこれは人々が当たり前のように行っている「正当化」となんら変わりあるものではないけれども。けれども精神衛生上良いし、なにしろ行動の方を変えることはなかなか…

翻訳書に対する苦手意識

ファンタジー的なエンタメならともかく、文学というジャンルになった時に、翻訳書というのがどこまで意味を成すのかということは常々疑問で、つまり文章というのはストーリー的な面白さだけでなく、画期的な表現ありきで評価されるのではないか、という疑問…

兎田ぺこらの何がどのように可愛いのかについて、もっと考えるべきだと思う。

兎田ぺこらの好きなとこ ・語尾の付け方 ・語録 ・言語野 ・ビジュ 細かいことは言わない。細かいことは好きになった後に知るから。だから私はもっと抽象的な、ぺこぺこぺこーらの良さについて話さなければならない。そういう使命を抱えて生まれてきた。母が…

ありふれた「誤読」のことを「慣用読み」というのは、文化として良い。

ここのところ暖かかったので、結構な薄着で出てしまったのですが、その日はやたら気温が下がって寒く、道の真ん中で凍えてしまったところを、近所の人たちがドライヤーを持ち寄って暖めてくれ、事なきを得ましたが、「機械で暖めるとは何事だ」と老人に怒ら…

ゾンビ

例えば無神経な言葉で相手を傷付けても何も思わない人をサイコパスなどと呼ぶのなら、神経質に言葉を飾り思いのこもらない思いやりで人をぬか喜びさせる人のことをゾンビと私は呼ぶ。 思ってることを告げて人を傷付ける方がよっぽど健全なんじゃないかと思え…

数学あるある

たかーいたかいたかい空にながーいながいながい夢を見てる、そういう時代が、あっ、たと、さ。そう上司の高橋田中Ⅲ世Ⅳ世が言った時、ああ、そういえば昔もこんなことがあった気がしないでもないでもないな、と思ったりしないでもないでもなかった、というの…

美 微 媚

1 実質的意味を持たないが本質的な意味が本来前提として存在している実質的な意味を超えるということに、美学を感じている気がする。男女の性行為を描いた物語にかなり潔癖なのはそういうところにある気がしていて、なんというか、糖分は本来人間にとって毒…

思想的矛盾、解説(できてたらいいな)

ニーチェに対する私の気持ちというのはもはや茶化しが入り込む隙もないくらいには崇拝というものに近く、それも単に思想に共感ができるからという水準のものではないのは、誇張抜きに人生を救われたからに他ならない。 この感覚というのは伝わりにくいかもし…

抱え続けていた思想的矛盾

放っておけば脳内は苦痛と苦悩な常に苛まれることになっていて、その系譜を探った時、人は常に良い状態と比較して悪い状態を忌避してしまい、そこから導き出される処世術がペシミズムと呼ばれるものになるのではないかと思う。 世界は混沌に満ちていて、混沌…

マントルの内側

「だったら死んでしまえばいいのに」 深い声で言う彼女の頭の上に扇風機が傾きもせず乗っているのを見て私は腹を抱えて、抱えたままゆっくりと床に、膝から倒れていって頭から背中から足までが接地したのを確認してから大声で笑い転げたのを合図にして扇風機…

衝突・衝突・衝突・衝突

私は実際に道を外れたので、学校を尻目に通り過ぎて悪友の家に遊びに行くのが普通であった。父親は長距離運転手で一週間に一度帰ってくるか来ないかで、母親は朝から夕方までパートであった。学費も支払えないほどには金が無かったために両親は働き詰めであ…