天啓観測

Hi zombies!

丁寧な暮らし

1 ありとあらゆる思想家が音楽について格別の依存を抱いているのは、断続的な思考を連続的に繰り返すというその習性から必要とせざるを得ない避暑地だからでしょう。

2 どうせ誰にも理解されない。良かった、あなたの勝ちです。認識の上の勝者。

3 自分以外をゾンビだと思って生きなさい。ゾンビを抱き寄せる時、愛すべき万物の仮象だと思いなさい。

4 私は認識の上で大衆より高い位置にいると信じていますが、それが単に人がよく陥る「特別性の錯覚」だと思われることがあります。では教えてください。どれくらいの人が母親に殴られ、物を投げつけられ、どのくらいの人が目の前で父親に性的なビデオを鑑賞され、どれくらいの人が両親の性行為を目撃し、どれくらいの人が母親の不倫と不倫相手との再婚を経験し、それにより転校を余儀なくされ、どれくらいの人が再婚相手の男に暴力的な虐待を受け、惨めに暮らし、どれくらいの人がいじめの被害者と加害者になり、どれくらいの人が非行に走り、どれくらいの人が家庭裁判所まで行って審判を受けたのか。またどれくらいの人がそのような状態から学問を志したのか。またそのどれもを経験している人がどのくらいいるのか。教えなさい、あなたの責務です。

5 生の美しさを語りながら、人類の罪について語る方がいる。おぞましい思考回路。

6 都会に出た時あまりの人間の多さにおどろおどろしい程の不快感を得ました。不快感というのは、多足類がひっくり返っているのを見るのと変わらぬ意味での不快感です。しかしどうしても私がその一員であって、俯瞰しさえすれば自分もその多足類であるというふうな考えに至らなかったのか。それはやはり認識を抱いているのが私だけだったからに違いないのです。人々はゾンビだったのですから。