ジャブみたいな褒め言葉
軽い上に誰もがやる常套手段、みたいな意味で『ジャブみたいな褒め言葉』ってあるじゃないですか。
ジャブも、こう適切なタイミングで使えば、間合いを測ったり相手を牽制したりできるいい技なんですけど、あまりにも使われすぎるので受ける方も使う方も特になんにも思わなくなってしまってるタイプのジャブみたいな褒め言葉、分かります?
「へえ、本読むんだ。真面目なんだね」
「へえ、ブラック飲むんだ。大人なんだね」
これ! もう褒められてるのかも分からん! とにかくみんなお決まりかのように言うじゃん!
「コーヒー何入れる?」「そのままで」「へえ大人なんだね」
五百回くらい言われた。大人って思春期に少年からなるものじゃないの? ブラックコーヒーを飲めることなの?
いやね、こうは言っても、まあ挨拶みたいなもんだとは分かっているんですよ。
「おはよう。髪切った? いいね」
くらいのノリなんだろうけど、テンプレートみたいになってるじゃん!
「趣味はあるの?」「読書かなあ」「へえ真面目なんだね」
美少女文庫でも同じことを言うのか!?
なんかこうブラック=大人 読書=真面目 みたいなステレオタイプが働いている気がする。
ステレオタイプで人をどうこう言うなら、私は「ブラック飲めないんですか? 子供なんですね」と言っていいはずだし。
そんなこと言わないし別に思ってないけど。
それをすることはそれ、っていう決め付けがたまにちょびっとむむっとなる。そんな感じ、ありますよね。いや、別にいいんですけど。
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