「百合は感情であり概念ではない」発表の小佐内美星博士 ノーベル平和賞確実か
かねてより百合学会において様々な論文を発表してきた小佐内美星博士だが、ここにきて2020年ノーベル平和賞の話が転がり込んできた。
百合解釈論争から世界大戦への発展が危惧される昨今、博士の論文には批判も多いが、何が注目されたのだろうか。
「百合は感情であり、概念ではない」
自身の論文『百合の解釈に触れようとして百合の禁忌に踏み込んではならない』、『“創作百合”におけるヘテロエンドにおける怒りにおける誤解における原因 - 私です。』を補足する形で出したのが『百合感情説』である。
博士はこのノーベル賞の受賞をどう考えているのだろうか。直接話を聞きに行った。
"When I wrote this paper, I had forcused on a word. That is 'NO EXIST BUT YURI'
(不在の百合). This word made me fuckin crazy. However, I THINK THAT THIS WORD WILL STOP THE WAR."
「わたしがこの論文を書いたとき、一つの言葉に注目していました。『不在の百合』です。この言葉はわたしを狂わせましたが、わたしは、この言葉こそが、戦争を止めるのだと――」
記者の「では、戦争を止めるつもりだったので?」という質問に、彼女は頷き、近くにあったサボテンを撫で、手を痛めた。
「どんな百合が正解で、間違っているのか。そういう論争が世界を争いに導いてきました。しかし、百合とは特定の概念ではなく、それぞれの感情ではないでしょうか? クオリアとも言えるでしょう。怒り、悲しむ場面が人によって違うように、百合と感じる場面もまた違う。喜怒哀楽百合、それが今後のスタンダードになるんじゃないでしょうか」
「百合闖入も許されますか?」
「許されるわけがないだろ」
百合界隈は度重なる論争で変わりつつある。世界平和にこの論文が貢献することがあるのか、見ものである。