天啓観測

Hi zombies!

いつだって年上の女が人生を狂わせ、そして豊かにする。


 先日友人とご飯を食べに行った時に、一風変わった性癖の話になったんですよ。改めて考えてみると、割とわたしは生理的嫌悪を覚えないこと以外は「えっちじゃん」となるんですよね。その中で「一風変わった性癖」というと、なにかしらのシチュエーションを想像しないといけなくなるわけで、はて何かとりわけ好きなことはあるかな、と思った時に見つけたのが「年上の女概念」なんですよ。

 これは、けして自分が年上の女の人が好きというわけではなくて、どちらかといえば「年上×年下」のカップリングなんですよね。つまり、中学生男子の家に女子高校生が住まう、みたいな。しかし、ただそこにその二つの存在があればいいわけではなくて、『人生を狂わせ、そして豊かにする年上』という概念こそ、わたしの性癖なんです。

 これ、たぶん中学生の時に読んだ「あねどきっ」が影響していると思うんですけど、年下の年上に向ける『超巨大感情』が大波となってすべてを飲み込んでいく感覚に、純度100%の興奮を覚えるということなんですよ。これもちろん「年下女子×年上男」でも、「年下女子×年上女」でも、とにかく「年下×年上」、というか「「年下→年上」」の状況がとにかく美味しくて。

 人生を狂わせそして豊かにする、というのは、ただ感情があるだけでも十分美味しいんですけど、その人を好きに、あるいはなんらかの言葉にし難い感情を抱き、それ故にいままで好きだった同年代の女の子の告白を断っちゃうとか、なにも手につかなくなってしまうとか、それだけ感情を引きずり出しておいて年上の人が別に恋人を作るとか、いなくなってしまうとか、そういう一般的に見たらひどいバッドエンドだけれど、年下の側からみたら実はそれほど悪い思い出でもなくて、その経験が、吹っ切れるまで、あるいは死ぬまで常に胸中にあって、大きな引っかき傷を愛らしく撫でる年下にまた愛しさを覚えるんですよ。それを残してくれた年上にも私は畏敬の念を抱くし、誰かの感情を引っ掻き回してくれてありがとうと、思うのです……。