音楽が1mmも分からない私による音楽用語
私は「音楽が大好き」で、この大好き度はそこら辺にいる人たちのそれを百倍くらい凌いでいます。ただこれは音楽鑑賞、という意味で、自分が音楽を勉強するということは今までありませんでした。GarageBandで遊んだりギターがじゃがじゃしたりする程度で、つまり、音楽用語というのをひとつも知らんのですよ。
しかし音楽を聞いていると、あ、これほかの曲でもこういう表現あったな、ということとか、共通する音楽体験とかがあって、そういう表現を好ましいと思う時に、それがなんと呼ばれているのか分からないので自分で名づけるということをします。今日はその紹介をさせてくれ!! させてくれよ!!
「24601番! 静かにしろ!」
・ラフマニノフショック
私はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で、性的オーガズムを経験したことがあります。性的オーガズムを経験するために必要なことはご存知、「期待」「意外性」そしてそれに担保される「予想通り」なのです。ただ意外なだけでもダメ。それが求めるところにガツンと来なければ意味がなく、期待外れでは的外れ。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番はまさにその全てを押さえていて文句の付けようがありません。新しく聴いた曲で性的オーガズムを経験した時に使っています。
最近だとKing gnuのvinyl、ヒゲドライバーのシャイノカラーズがありました。
・買いサイン
シャイノカラーズの話をしたので流れで買いサインの話をします。これは盛り上がりを迎えたサビで、さらに盛り上がることを言いますね。株価の上昇がレンジを抜けて更に上昇する時のことを私は買いサインと呼んでおり、それを音楽のフィールドに持ってきました。割とボカロ世代の曲に多いというか、ナユタン星人とかがやりがちな感じがします。
最近だとそれこそナユタン星人の水色侵略とか、Vaundyの不可幸力、上のシャイノカラーズで聞きました。
・花魁ベース
これも上でちょうどKing gnuのVinylが出たのでこの話をしましょう。もうそういうベースラインですとしか言えません。聴いてください。ヨルシカの春ひさぎも花魁ベースです。
・涙袋進行
これなんでこう言ってるんだっけ。Em→Bm→C→D→Gの進行のことです(これで分かるんだろうか……?)。大体エモくなるからかな。私が好きな切ない曲は大体この進行をしていて、涙袋進行と呼ぶことにしたんだと思います。ナブナの夜明けと蛍とか、傘村トータの垂直落下とかが最近だと好きです。
・喧嘩
これはメロディが同じ曲に二つ存在している時に使ってたんですけど、これ、対位法とか対旋律とか言うようです。別々のメロディでありながら調和を目指したり主旋律の効果を最大限引き出すみたいな手法のことで、ラフマニノフのヴォカリーズとかは代表的に好きだし、deemo楽曲のAngelic sphereとかが喧嘩かなと個人的に思ってます。
・レーザービーム
Angelic sphereの話をしたので流れでいきます。ちゅんちゅんなる音をめちゃくちゃ使ってる曲のことです。これは聴いてもらわないと分からないので聴いてください。Angelic sphereとか、Mihka! & Kyoto Blackの孤独死とかみたいなやつです。
・ピンポン
これはメロディが同じところをリズム感で行き来タイプの曲のことです。めちゃくちゃ好きなんですよね。メロディラインで殺すんじゃなくて、メロディのリズムの抱き合わせで殺しに来てる感じが好きです。これも全然通じないんだろうな。chelmicoのずるいねとか、花譜の過去を喰らうとか聴くとよく分かるかもしれません。
・売りサイン
上で買いサインの話をしたと思うんですけど、それの逆です。これは盛り下がり続けるという意味ではなくて、曲調が下にぐっと変化するということです。分かりますか?? 分からんだろうよ!! この説明が上手くいかないのでわざわざ売りサインと名付けてるんですよ!!!
ショパンのノクターンの4番が一番言いたいこと伝わると思います。ショパンとかモーツァルトとかがやりがちで、私は彼らのそういうとこが好きです。庭を二人で仲良く優雅に歩いていたら、突然後ろからナイフで刺される感じ。
・洋楽あるある
サビがない曲のことです
・洋楽の癖に
サビがある洋楽のことです
他にもいろいろありますが、この辺にしておきます。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
記事のシェアとかコメントとかお星様とか、全部励みです。
Twitterもやっています。